2021年5月7日・14日に、2週に渡り金曜ロードショーで映画「タイタニック」が放映されます!
映画「タイタニック」といえば洋画歴代ナンバーワンヒットの映画史に残る不朽の名作です。
この映画は史実に基づいて作られた作品ですが、沈没した理由は何だったのでしょうか?
地球ドラマチック「タイタニックはなぜ沈んだのか? ~悲劇につながった10のミス~」をもとに最新情報をお届けします!
タイタニック号とは?
ホワイト・スター・ライン社が保有する豪華客船。乗客は2200人以上。イギリス・サウサンプトンからアメリカ合衆国・ニューヨークに向けて1912年4月10日に処女航海に出港しましたが、氷山に衝突し、同年4月15日2時20分、船体が半分に折れ北大西洋に沈没しました。氷山衝突から2時間40分のことであり、1500人以上が亡くなりました。
タイタニック号が沈んだ原因 その1「船の完成が遅れた」
原因その1:タイタニック号の完成が遅れたこと。
当時タイタニック号の建造中に、オリンピック号という豪華客船が運航していました。
このオリンピック号が事故を起こし、船体の修理のためにタイタニック号の建造が遅れたと言われています。
タイタニック号の処女航海は既に日程は決まっていたため、急いで完成させようとしたことでしょう。
実際船体に打ち込まれたリベットが不完全な打たれ方をしていたり、リベットがあるべき場所にない、つまり何本も間引きされた状態だったと言われています。(※リベットとは銅板や鉄骨の接合に使用されたものです。バラバラの板を繋ぎ合わせる役割をしています。)
もしタイタニック号が余裕を持って完璧に建造されていたとしたら、沈没はしなかったかもしれません。
タイタニック号が沈んだ原因 その2「船の速度を早くした」
原因その2:船が進む速度が通常より早かったこと。通常33km/時→実際40km/時以上
タイタニック号の船長だったエドワード・スミス船長は目的地に早く到着することが得意でした。
そしてタイタニック号の処女航海でも、通常時速33kmで進めば問題なく時間内に目的地に到着できる予定だったところを、時速40kmに速度を上げて進んでいました。
万が一到着が遅れたらスミス船長や会社の評判が落ちてしまうためです。
もし氷山衝突の危険性を重視して慎重に進んでいたら、タイタニック号の氷山衝突は免れたかもしれません。
タイタニック号が沈んだ原因 その3「出航時の船底での火事」
原因その3:石炭庫から出火し10日間船底が燃え続けたこと。
タイタニック号は出航時には既に船底で火事を起こしていました。
1912年当時、船の動力は蒸気であり、燃料となる石炭が自然発火することがありました。
タイタニック号は、なんと出航時から10日に渡り燃え続け、沈没直前の4月13日に鎮火できたそうです。
そしてこの火事により本来なら船の沈没を防ぐ役割を果たすはずの水密隔壁が機能しなかったのではないかと言われています。
石炭庫や船底の壁は金属板のパーツが繋ぎ合わされた形になっていました。
火事により壁が熱で歪んでしまったことにより、繋ぎ合わされたパーツが外れ、沈没を防ぐはずの水密隔壁が機能していなかったのです。
もし火事が起こっていなかったら、水密隔壁は正常に機能して沈没は免れたかもしれません。
タイタニック号が沈んだ原因 その4「重要な警告を見逃した」
原因その4:通信士が他船からの氷山に関する警告を見逃していたこと。
海上での情報交換は無線通信機により行われており、モールス信号により危険な氷山の位置を、数百キロ先にいる船同士でも知らせるようになっていました。
しかしタイタニック号は氷山を警告するメッセージを見落としていたと言われています。
なぜそんなことが起こったのでしょうか?
当時通信士は船会社ではなく電信会社に雇われていました。そして電信会社は乗客のメッセージを陸にいる人たちに伝えることで利益を得ていました。
そんな中、タイタニック号の航海中に通信機が壊れ、沈没する直前修理に何時間も要してしまいます。
通信機が壊れている間はメッセージが溜まっていくばかり。
焦った通信士は溜まったメッセージを急いで陸に送り続けたでしょう。
しかしその間、先にNYに向かっていた船から船長宛に重要なメッセージが送られてきます。
4月14日21:52「非常に厚い氷、巨大な氷山など多数あり」という重要なメッセージでしたが、このメッセージの冒頭には、船長に伝えるべき重要な案件だという「MSG」の文字が入っていなかったため、通信士はメッセージを放置し、溜まった乗客の通信の処理を優先しました。
さらに4月14日22:30に「非常に暑い巨大な氷山が多数あり。多数の氷山に囲まれ動けない。」と近くを運航していたカリフォルニアン号からメッセージが届きますが、冒頭にはMSGの3文字がありませんでした。
この時タイタニック号とカリフォルニアン号の距離は近く、通信音が非常に大きかったそうです。
溜まったメッセージの送信に忙しかったタイタニック号の通信士は重要メッセージに気付くことなく「じゃまするな」と言ってカリフォルニア号からの警告を切ってしまいました。
もし通信士が乗客メッセージばかりに気を取られるのではなく、他船からの重要なメッセージを見逃すことなく船長に伝えていたなら、氷山への衝突は免れたかもしれません。
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